生産者さんの紹介、今回はジョセフ・ペリエさんです。
本日、試飲会にお誘いいただき5種類のアイテムを飲み比べる機会に恵まれました♪
1825年より「シャロン・アン・シャンパーニュ」で5世代に渡って一族で伝統を守り続けているシャンパーニュメゾンで、「シャロン・アン・シャンパーニュ」に残る最後のシャンパーニュメゾンです。
設立以来、場所を移動しない理由は自慢のカーブにあるそう。2000年以上前のローマ時代に掘られた石切場で全長3kmにも及び、1年を通して自然に一定の温度(12℃)と湿度が保たれるそう。最低550万本は寝かせられているとか。この自慢のカーブのおかげかノンヴィンテージのものでも長く熟成させてから出荷するというのが特徴だと感じました。
今回試飲させていただいたのは
①キュヴェ ロワイヤル ブリュット NV CH35% PN35% PM30%
一番スタンダードなアイテムで年に75万本生産されます。毎年、味と香りを一定に保つために最大20%のリザーヴワインをいれるそう。しっかり冷やして飲むとフレッシュで爽快、レモンなどの柑橘を思わせます、徐々に温度をあげることによって白い花、アカシアの蜜、ブリオッシュのような香りも。非常に繊細な泡立ち、エレガントでバランスのとれた味わいは最低3年の熟成の賜でしょう。
ファーストインプレッションの味わいがエチケットのレモンイエローに表現され、メゾンのテーマカラーにもなっているそうです。
②キュヴェ ロワイヤル ブリュット ブラン ド ブラン NV CH100%
2012年山中教授も出席したノーベル賞晩餐会の乾杯がこのシャンパーニュでした。繊細さとまろやかさとノンヴィンテージにも関わらず5年という熟成からくる深みがなんとも言えない複雑さを醸し出してくれました。単体で飲んでももちろん美味しいですし、甲殻類や白身の魚・肉、お鮨にあわせてほしいとおっしゃってました。
③キュヴェ ブリュット ヴィンテージ2002 CH50% PN41% PM9%
ヴィンテージシャンパーニュは最低6年熟成させるそうで、今回いただいた2002年は7年熟成させてから出荷されたそうです。15のグランクリュとプルミエクリュのブドウをブレンドして造られたこのシャンパーニュは食事にあわせるだけでなく、スピリッツやコニャックのように単体でじっくり味わうことも楽しめるシャンパーニュです。
④キュヴェ ロワイヤル ブリュット ロゼ PN75% CH25%
キュミエルージュ(AOCコトーシャンプノワ)を12%加えることで、野生のフランボワーズやキルシュ、ベリー系の香りを持つバランスの良いフルボディのシャンパーニュです。5年間の熟成により深みがでています。このロゼは13~14℃と少し高めの温度で食事やデザートと合わせながら楽しんでほしいとのこと。
⑤キュヴェ ジョセフィーヌ 2004 CH52% PN48%
ジョセフ・ペリエのプレステージシャンパーニュで、英国王室ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウエディングでは二人の生まれ年である1982年のキュヴェ ジョセフィーヌが献上されたそう。1982年に初めてリリースされたこのシャンパーニュは良いヴィンテージの年のみ造られるため、1982,1985,1989,1990,1995,1998,2002,2004と8ヴィンテージのみ現存しています。非常に美しいボトルデザインと創始者の娘「ジョセフィーヌ」さんの肖像ががミュズレに描かれており味わいはもちろんその素晴らしさにも心惹かれるシャンパーニュです。
畑情報や生産本数、歴史などまだまだかくことはありそうですがな、長くなったので今回はこの辺りで。